2009年6月30日火曜日

Textbook of Family Medicine

 家庭医療学後期研修医と一緒に Ian McWhinney の Textbook of Family Medicine を読んでいます。(今日は残念ながら、後期研修医の一人が当直あけで休みを取ったので、流れてしまいましたが・・・)
 この本は、格調高い文体で、家庭医療学の哲学的な本質について詳細に書かれており、読むのに骨が折れますが、非常に勉強になる本です。
 理論的な背景を実践に生かし、実践をまた理論化するような活動を心がけていきたいものです。

2009年6月29日月曜日

吉祥院病院への支援


 今日からしばらく、京都駅の南にある(正確にはJR西大路駅の南です)吉祥院病院へ病棟支援に行くことになりました。
 吉祥院病院は、私が研修2年目から8年間お世話になった病院で、14年ぶりの里帰りになります。
 この機会に身体を動かそうとマウンテンバイクを引っ張り出して、汗をかきかき行きましたが、帰りは大雨で、泣く泣くマウンテンバイクを置いて電車で帰りました。

2009年6月26日金曜日

訪問者数が1000人を超えました!

 4月22日からカウンターをつけ始めて、訪問者が1000人を超えました!
 たくさんの方に見ていただけると、やはりうれしいですね。
 これからも、はんなりと継続していきますので、よろしくお願いします。

2009年6月25日木曜日

薬剤師3年目研修発表会

 午後、薬剤師の3年目研修発表会があり、講評にかり出されて行ってきました。
 ワーファリンの相互作用、IFN療法におけるローコールの併用、アスピリンの粉砕指示への対応、バルトレックスの適正使用などの発表があり、それぞれ興味深い内容でした。
 薬学部が6年化され、薬剤師も専門的力量がますます求められるようになっていますし、薬物療法も医学の進歩・高齢化や病態の複合化などのためますます複雑化していますので、それぞれの専門性を高めながら、患者を中心とした質の高いチーム医療を進めていくことの重要性をあらためて感じました。

2009年6月23日火曜日

学生さんが実習に来ていました。

 昨日と今日と、岡山大学から学生さんが実習に来ていました。
 研修医について回って、一緒に患者さんの病歴や身体所見をとっていただき、昼のカンファレンスで発表もしていただきました。
 6回生の学生さんでしたが、なかなか優秀な方でした。
 初期研修は当院で希望したいとのことでしたので、来年が楽しみです。

2009年6月21日日曜日

父の日に山よし

 今日は父の日。
 朝から、洗濯をしたり、食器洗いをしたり、庭のため池のボウフラ退治をしたり、よく働きました。父の日は父が忙しい。

 夜は、父母と弟の一家と一緒に近くの山よしへ行って、かにを食べました。やや季節外れではありますが、かにの刺身もあり、まずまずおいしくいただきました。
 送迎付きだったので、行き帰りが楽だったのもよかったですね。

2009年6月20日土曜日

今日も外部講師のカンファレンス


 今日も外部講師のカンファレンスがありました。
 研修医のM君とNさんが症例提示をしてくれました。
 Bedside teachingもあり、今日も充実していました。

2009年6月18日木曜日

Battle power checker

 研修医のM君が、iPhoneアプリのBattle power checker なるもので、いろんな人の戦闘力を測定して、楽しんでいます。
 この戦闘力で、研修を乗り切って行きましょう。
 ちなみに、戦闘力が一番高かったのは「研修医の母」と呼ばれている、医局秘書のNさんでした。

2009年6月16日火曜日

三者面談

 今日は、次男坊の学校の三者面談があったので、午後はお休みしました。
 たまには父親の仕事もしないとね。
 そして、今日はその次男坊の誕生日だったので、二人で肉をたっぷり買いに行きました。

2009年6月15日月曜日

本日は初期研修委員会がありました。

 月曜の朝はERカンファレンスがないので、少しゆっくりです。
 午前中、受け持ち患者の回診をして、研修医とのチーム回診がありました。
 昼は、毎度の新患カンファを再開。
 午後、別の研修医チーム回診をして、夕方、月に一度の初期研修委員会がありました。研修医から、他職種に対して、研修医への要望アンケートを依頼したいと提案がありました。
 これは取り組むと面白そうですね。(主体的に取り組む360度評価です!!)

2009年6月13日土曜日

Dr Stein打ち上げ!

 今日は、研修医と飲み会でした。
 太秦の焼き肉「さの」で、おいしいお肉とおいしいワインを飲み、盛り上がりました。
 2週間ご苦労様でした。
 また、来週から頑張ろう!

2009年6月12日金曜日

Dr Steinの臨床指導もいったん終了


 本日は、Dr Steinの臨床指導の最終日です。
 研修医のKさんが2回目の発表をしてくれました。
 いつものように症例の検討をし、Problem listを作成した後、Bedside teachingに行きました。
 患者さんもとても協力的で、身体所見もとらせていただきました。
 本日で、Dr Steinのteachingもいったん終了ですが、7月に再度当院に来られる予定になっています。
 

2009年6月11日木曜日

67 yo female with rt 3,4,5 finger paralysis


 いよいよDr SteinのClinical teaching も終盤になってきました。
 本日は、研修医のO君が2回目の症例提示。
 67才女性の入院2日前から徐々に悪化してきた右第3,4,5指の麻痺です。糖尿病、高血圧、高尿酸血症、喫煙歴があり、インスリンの自己注射をしています。症状からは急性の尺骨神経麻痺かと思われましたが、頭部CTでは、左側頭葉にLDAが認められ、入院後のMRI DWIでは、左放線冠にHigh intensityを認めたため、話が難しくなってきます。例によって、病歴、身体所見、検査所見に検討を加え、Problem listを作成して問題点を整理した後、神経所見の取り方の練習をして、病棟へ行きBedside teachingがありました。患者さんも協力的で喜んでいただいたようでした。

2009年6月10日水曜日

83yo female with fever and lt cervical LN swelling


 本日の症例は、83才女性の発熱と左頚部腫脹です。
 症状の起こりは入院前日からという急性発症です。
 左頚部腫脹は、リンパ節腫脹のようですが、圧痛はありません。
 この時点で、Dr Steinの鑑別診断は、「リンパ腫、それ以外はありません。しかし、それは米国の場合で、日本では、結核があります」と。
 その後、検討が進み、画像では、両肺に小粒状陰影が散布していることが判明しました。
 Bedside teachingでは、全身のリンパ節の触診と、心音(S4と収縮前期の雑音がありました) などの所見の取り方を中心に学習しました。

2009年6月9日火曜日

82yo female with systemic swelling

 Dr Steinが来られている間も、朝8時からERカンファレンスが継続していて、今日も3例ほど検討しました。
 本日のDr Steinの症例は、82才の全身腫脹の女性で、研修医のE君が症例呈示しました。
 20年以上にわたるDMとHT歴があり、17年前にネフローゼ(MCNS)と診断されてステロイドが開始され、現在も内服中。
 1ヶ月前から全身の腫脹(浮腫)が生じ、胸部レントゲンにて両側の胸水があり、他院に入院しましたが、その後、浮腫が増強し、乏尿となってきたため、当院へ転院となった方です。
 長期のマルチプロブレムのPtで、Problem listも多岐にわたりましたが、入院後の経過も、ischemic bowel syndromeを発症し、腸管穿孔から小腸切除術、その後心筋梗塞を発症したりと経過も複雑で、discussionも多岐にわたりました。
 研修医のE君、ご苦労様でした。

2009年6月8日月曜日

75yo female with Liver Cirrhosis


 今週も、Dr Steinのclinical teaching round が続きます。
 本日の症例は、75才女性C型肝硬変の患者さんでした。
 研修医の症例提示に従って、現病歴、ROS、既往歴と検討を進めていきます。
 これまでの経過や現在の症状から病態生理、鑑別疾患、合併症、薬物療法の適否など様々な検討を加えながら、患者さんの病態が浮き彫りになっていきます。
 そして、血液検査や画像検査の所見と解釈について検討した後、Bedsideで身体所見を一緒にとります。患者さんの状態が割と安定していたので、腹部所見のみかた(特にShifting dullness)や心音の聴診などを順番にさせていただきました。

2009年6月5日金曜日

78yo male with syncope


 今日でDr Steinのteachingも5日目です。

 本日の症例は、78才の男性で、パチンコ中に意識消失発作を起こして入院となった方です。既往歴は脊椎ヘルニアを40年ほど前に言われたことがあるくらいで、内服薬もありません。たばこは1日20本、飲酒は日本酒を1合程度。
 意識消失していた時間は数分?転倒はなし?(でも、入院後右上腕骨頭の骨折が判明)
 高齢者の失神の鑑別診断、診断の糸口となる病歴の聞き方、見逃してはいけない疾患、飲酒との関係、アルゴリズムなど、途中、縊頚のCPAが救急搬入されるアクシデントがありましたが、十分時間をとってディスカッションができました。

 Dr Stein のteachingは来週も続きます!!

2009年6月4日木曜日

79yo Parkinsonism male with fever and chill


 Dr Stein のClinical teaching 4日目です。
 今日の症例は、79才の男性でパーキンソン症候群にて通院している方の発熱です。Af と多発性脳梗塞があります。
 検討は、発熱の鑑別から始まり、解剖学的に全身の感染のフォーカスとそれを病歴でいかに聞き出して絞っていくか、Problem list をどう作成するか、誤嚥性肺炎の診断・治療 など、多岐にわたります。
 午後は、Bedsideに行き、心音、呼吸音の診察、神経学的所見の取り方、ベッドサイドでのパーキンソン症候群の診断などを学びました。
 そろそろ、研修医たちも英語のレクチャーに慣れてきたようで、休憩の時間にもいろいろとDr Steinと話をしたりしています。なかなか頼もしい!
 

2009年6月3日水曜日

72才女性 lightheadedness and vomiting


本日の症例は、72才女性のlightheadedness and vomiting
 高血圧とDM、Afがあり、warfarinも服用中。入院日に突然めまいがして2回嘔吐し、動けなくなったため、救急搬入された方です。
 午前中、研修医のK医師が発表し、Dr Steinが項目一つ一つに検討を加えていくと、研修医がlightheadednessと書いた主訴は、実はdysequilibrium =imbalance of standing and walking であることが判明し、病歴と身体所見から小脳病変が疑われ、頭部CTで小脳出血と結論されました。救急外来では鑑別診断を突き詰めて考える前についCTを撮ってしまったりしますが、病歴と身体所見から論理的に考えていくとCTを撮らなくても随分鑑別診断が絞られることに研修医たちは「目からうろこ」でした。
 午後は、みんなで患者さんの診察に行き、神経学的所見の取り方を学びました。

2009年6月2日火曜日

87才PEG男性 発熱

 今日から、研修医が自分の受け持ち症例を発表します。
 だいたいの流れとして、午前中は症例についてPOSに沿った形でProblem list を作成しながら検討を加え、午後はBedside で身体所見の取り方を学びます。
 本日の症例は、87才の施設入所中のPEG後経管栄養中の男性の発熱で、研修医のO医師が発表しました。
 発表に沿って、Problem list を作成し、検討を加えていきます。どんな患者さんでも、学ぶことは多いものです。
 意識障害や認知症のある患者さんの情報をいかに入手するか、内服薬から病歴をいかに補完するか、どんな検査をオーダーし、その結果をどう解釈するか、身体所見の取り方とその解釈などなど・・・いろんなことが学べました。

 トップバッターで発表した研修医のO君、ご苦労様でした。

2009年6月1日月曜日

今日から、Dr Stein の臨床指導が始まりました。

 今日から、Dr Stein の臨床指導が始まりました。
 1日目の今日は、POSについてのレクチャー、Work sheetの使い方が中心でした。
 明日からは、研修医が自分の症例を呈示して、discussion と Bedside teaching が毎日続きます。
 2週間の長丁場で、研修医の諸君はちょっとしんどいかもしれませんが、それ以上の学びがあると思いますので、頑張りましょう!!